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登山、トレランをもっとスタイリッシュに、進化する"てぬぐい"ブランド

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新柄を出すにあたり。

その新柄も、見た目のスタイリングだけでなんとなくウケそうな色柄を描いているわけではない、という話をしたい。

 

 

 

今、CHAORASの手ぬぐいは登山、ハイキング、トレランのシーンで支持を受けている。

 

企画者である私も、もちろん山を楽しむ人間だ。

これまでも何度かフィールドレポ的な記事を上げてきたが、悲しいかなそういう記事は往々にして閲覧が伸びない。

誰も中年のおひとり山遊びに興味はないのだ。

だがしかし、中の人絶対アウトドアやってないよね、山行ってないよねというウソくさいブランドと世間に認識されないためには、こういう発信も必要なのだと自分に鞭打つことにした。

 

本題。

CHAORASのデザインを起こすとき、毎回色やパターンを考えないといけない。通常のプロダクトデザインと違うのは、描く要素が非常に大きい。

そしてファッションだけを追っかけていると、商品になり得る色やパターンはすぐに底をつきてしまう。デザイナーと言えど、自分の中だけから出てくるものには限りがあるし、無いものは出てこない。

ではどうするか、そんな私は色や柄は自然の遊びの中から着想を得ることが多い。

 

 

 

ブナがきれい。の図

 

しかし自然から得た着想をそのままストレートに形にすると、ただ自然の絵を描いたてぬぐいや、下手をすれば野人のコスプレが出来上がってしまう。

感じたイメージを自分というフィルターを通して人々のスタイルに取り込めるデザインに編集する必要がある。

 

今回、タイダイ4種が新たにリリースされる。今回はこのタイダイのカラーリングを紹介しよう。

 

①タイダイ グリーンxグレー

先日、紀伊半島の秘境大杉谷へ行った。

まんまこのイメージ。見てこの水の色。すごい。

大台ヶ原を源流とする清冽な大杉ブルーが美しい。この巨岩と清流のコントラストを表現したいと思った。この色の組み合わせ、タイダイのカラーとして普通にいけるんじゃね?と

大杉谷ハイクの話は長くなるので、またの機会にしよう。その機会はいつ来るかわからない。

再度言うが、中年男性のおひとり山遊びコンテンツは本当に需要がないのだ。

 

 

②タイダイ ブルーベージュ

野生のデザイナーは山だけでなく海も大好きである。

よく訪れるのが京丹後や但馬地方〜鳥取の浦富海岸。その自然環境の美しさや僻地感が大好きで、釣りにキャンプに素潜りにと、気がついたらなぜかよくそこにいる。

この地域の浜は、「海が綺麗なのに人が少ない海水浴場ランキング」というランキングの上位常連だ。

その中でも好きな浜の、まさにこの感じだ。

tetsuroumorinoさんのインスタグラムより。

 

海開き前のほとんど人のいない浜で、夕焼け空になる頃に一日中好き放題遊んだ子どもたちの砂を払いながら、そうだ新色はこの感じにしようと思い立つ。そんなノリでデザインが決まった。

タイダイのパターンも穏やかな海のようにさざ波イメージにした。ただし冬は荒れに荒れる。さざ波などでは全くない。

ベージュがアウトドア定番のコヨーテカラーのようで、鮮やかな青色と相まってかなり新しい感じだ。

タイダイってだけでファッションアイテムにも取り入れやすい。タイダイの有能さを感じる。

 

③タイダイ

カモ柄イメージのタイダイは以前もあった。

その時の染色パターンは訳あって廃盤になったが、再販を望む声も多かった。そこで染色パターンを変えて再リリースとなった。

車で言う、ビッグマイナーチェンジというやつだ。

一体何がビッグなんだろうか。

 

カモ柄は様々なパターンが溢れている。カラーリングもまさに山や自然を主張するカラーで今更そこに踏み込む余地はない。

カラーはお決まりの組み合わせでいい。どんなパターンにしようかと山で遊ぶ。

ハンモックに揺られながら、魂が抜けている。

ふと思う。木の皮って、すごく造形的なパターンだよな。

タイダイパターンのモチーフが決まった瞬間だった。それはまさかのハンモックをくくりつけていた杉の木になった。

 

④タイダイ パステル

カラー展開的に、パステル系は欲しいと思っていた。

空の青さと雲の白とかいいよなと思っていたが、その2色ではうっすい色合いのアイテムになってしまい、商品として成り立たないだろう。

しかし空と雲そのまんまやる必要はない。その色を取り入れるだけでストーリー性はあるじゃないか。

事務所で過去のサンプルを掘り返す。イメージした水色の入った組み合わせの配色パターンが出てきた。これいいな。いいカラーリングだ。このまま行こうと思った。

途中から完全に偶然とフィーリングだ。そういう時もある。

 

CHAORASのてぬぐい、結局は見た目の好みから選んでもらっていい。貴方のスタイルやウェアのカラーリングに合わせるチョイスでいい。

ただ伝えたかったのは、そのデザインは事務所の机に座ってネットを眺めながらインドアの人が決めているのではないということ。

リリースされるアイテムのその背景にはいち中年男性の外遊びが詰まっ、

いかん、生々しい。言い直そう。

その背景には山や海を愛するデザイナーのアートワークが込められているのだ。

 

ここまで読んでくれたあなたにオススメ。

CHAORAS オンラインショップ

tetsuroumorinoさんのインスタグラム