皆様こんにちは。今回は社長に聞いてみたシリーズ第2話です。
前回は生地をオリジナルで作成するに至った過程をお伝えしましたが、このオリジナル生地だからこその困難が待ち受けておりました。
個人的に今回は「負けないで」をBGMにお読みいただければと思います。
では、第2話
オリジナル生地がもたらした壁
そもそも生地が綿100%ではなくなったから、綿100%のてぬぐいと同じように染めても染まらない。
染工場から連絡をもらって現場にかけつけると、晒工場の社長と染め工場の社長が、染まらない生地の前で頭をかかえていた。

(ぬまこプチ解説)
てぬぐいは
生地を晒す(さらす)・・・不純物を除去
染める
蒸す・・・色を発色・定着させる
水洗い・・・余分な染料を落とす
という加工が必要です。
1社で全てを賄っているところはほとんどなく、多くは各専門の工場にそれぞれの工程を依頼しています。
CHAORASに限っては、柔軟加工をしたり抗菌防臭加工をしたり端を縫ったりとまだまだ続くのですが、それはまた別の機会に。
それぞれの社長と話し合い、各工程を一から作りなおすことになった。
特にこだわったのは裏まで染めること。
裏までしっかり染めるために、通常の晒の倍の時間をかけて丁寧に不純物を取り除く。
それから、裏まで染めるためには、それだけ染料を生地に押し込まないといけないし、多くの染料も必要になる。
これまでの方法で染料を生地に押し込むと細い線や柄がつぶれてにじんでしまうからスケージ(染料を押し込む刷毛のようなもの)の圧や角度、ゴムの断面の改良が必要という事に行き当たる。

CHAORASを作るためだけに、道具作りから試行錯誤を繰り返すことになった。
to be continued…